新社屋のオープンスペース大壁面に、アーティストsimoによる、遊び心溢れる宝探しのような壁画アートが完成しました。
Task プロジェクトの課題
2023年12月、株式会社オーイーシーの新社屋「未来の杜 Play Field」が完成した。1966年の旧大分電子計算センターの設立から58年の実績をもち、大分を拠点に先端テクノロジーを駆使するIT企業として、AI, IoTなど、常に細やかな情報システムを取り扱う。社屋の新築にあたり、来訪するお客様やワーカーにとって心地よくすごせる空間づくりを通じてブランドイメージを発信し、アートによって新しい価値観を生み出すような人間力を高める場の創出が求められた。『Work SpaceからPlay Fieldへ』というコンセプトのもと、デジタルな仕事内容と対局にある、アナログな表現であるアートや文化を体感する空間を築き、人生の楽しみや遊び心を、新しいフィールドに配することでリフレッシュできるエネルギッシュな場となることが求められた。
Solution アートプレイスの提案
新社屋2階のオープンスペースを訪れる来訪者や社内のワーカーに向けて、企業パーパスやミッションを発信する壁画アートを制作した。アーティストには大分市出身のsimoを起用し、クライアントの要望である大分の名所やアイコン的イメージを取り入れ、新社屋のほか、九重連山や宇佐神宮、別府タワー、臼杵石仏や高崎山の猿など、12の名所やモチーフを、壁全体の大きな流れのなかに宝探しの様にちりばめた。1階からの大階段をあがる際にダイナミックな印象を残すアプローチを演出すると同時に、ワーカー同士の会話が生まれ、創造力を刺激し、気分転換やリフレッシュができるクリエイティブな場づくりを提案した。
Works 作品
壁画アート《Playful Flow》|2Fオープンスペース
自然のなかの物質やそれらを含む風景の色や形、光の反射、屈折などに焦点をあて、収集したイメージを画面上で交錯させ抽象的に繋ぎ止める。一定のスタイルに固執せず、その時その時に興味を引かれる物や事象を大切にし、気持ちよく描く実験を繰り返している。
本作品は、複雑に絡み合う抽象的なパターンと色彩を表現しつつ、全体的に大きくゆるやかな流れを描くことで、リラックスできる心地よい空間を目指した。この大きな心地よい流れは、さまざまな方向に広がってゆく「ワクワクドキドキする心の状態」をも表している。また大分の名所を隠し入れ、鑑賞するたびに発見がある「遊び心」溢れる宝探しのような作品を目指した。
《Playful Flow》
2023
水性塗料
H2,700×W16,000mm
事業主 | 株式会社オーイーシー |
所在地 | 大分県大分市 |
アーティスト | simo |
撮影 | 久保貴史 |
『未来の杜 Play Field』 ブランディングサイト | |
詳細リンク | https://playfield.info/ |