ITOKI TOKYO XORK オフィスリニューアルにともない、青木悠太朗さんの作品を展示しました。
青木が 2020 年から制作している作品シリーズ《Costumbre》。丸と四角というシンプルな形を組み合わせて構成されている。《Costumbre》はスペイン語で「習慣」という意味を持つ。青木がメキシコ滞在時、常に現金の小銭が必要となった経験から生まれた作品。その場所によって起こる日常の変化や習慣を、「丸」と「四角」というコインとお札の形をモチーフとして作品化した。一作目が作られた2021年からのち、形や素材をその場に合わせて制作したシリーズであり、今回はイトーキのリニューアル空間に向けた新作となる。
アーティスト | 青木 悠太朗 / AOKI Yutaro
彫刻作品 | 《Costumbre》 / コストゥンブレ
2023, 楠に水性塗料, 800✕900✕36mm
設置箇所 | ITOKI TOKYO XORK 13F
Concept |
《Costumbre》はスペイン語で「いつものように」という意味である。海外に滞在していた際の通貨のやり取りから風習の違いを強く感じ、その経験をモチーフに制作している。
このシリーズでは社会的な習慣の中にある様々な変化を感じとるために、性格の異なるいくつかの形を組み合わせてひとつの作品にしている。4つの形で構成されたこの彫刻は、丸と四角、塞がれた形とくり抜かれた形などの対照的な要素の組み合わせによって、形がもつリズムを空間に投げかけている。
作品を配置することで、日常の中にある様々な事柄を察知する習慣が「いつものように」なる。
青木悠太朗
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作家情報 |
1988年 静岡県生まれ
2013年 東海大学大学院 芸術学研究科造形芸術専攻修了
主な展覧会 |
2023年 「マツモト建築芸術祭」, 下町会館, 長野
2022年
「出張モノローグス at ガスボン #1」, GASBON METABOLISM, 山梨
「温泉大作戦」, 青山 | 目黒, 東京
2021年
個展「double」, MONO.LOGUES, 東京
個展「東京遊牧生活」, art gallery closet, 東京
2020年 個展「Quien sabe」, 板室温泉大黒屋, 栃木
2019年 「El Castillo de los ladrillos rotos」, Studio Block M74, メキシコシティ,メキシコ
主な受賞歴 |
2021年 「The 16th TAGBOAT AWARD」審査員特別賞 (審査員 小山登美夫氏)
2017年 「渋谷芸術祭 2017」審査員特別賞 (審査員 小山登美夫氏)
2015 年「第10回大黒屋現代アート公募展」大賞
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