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大阪府立精神医療センター

Osaka Psychiatric Medical Center | 2013

患者の状態と医師・看護師の意見を踏まえ、「気づきの入り口」をコンセプトに、多様なアートワークをちりばめました

Task プロジェクトの課題

建物の老朽化のため新築された本施設は、外来を主とする本館棟と、入院棟である成人棟・児童思春期棟・医療観察棟の4棟で構成される。建物はすべて低層で光庭が複数設けられ、周辺の緑や空の変化が眺められるよう計画されており、長期入院であることの多い患者が入院生活においてより日常的な感覚を取り戻せるよう配慮されている。アートワークは精神医療という診療特性に配慮し、患者の傾向を踏まえ、また日々患者と向き合う医師や看護師の意見を取り入れながら計画を進めた。

Solution アートプレイスの提案

「気づきの入り口」をコンセプトとし、異なる治療段階にあり、異なる個性を持つ患者が、自らの記憶とつながり、日常的な感覚や社会へ向かう、気づきのきっかけとなるアートを目指した。
入院棟では廊下に多数のニッチを設け、そこに絵画や彫刻作品など質感の異なるアートワークを展開。多様なアートのあり方を通して患者の個性を尊重するとともに、患者が自らの気分や状況に応じて居場所を見つけることのできるようにしている。
「気づきの入り口」を基本コンセプトとしながら、イメージを共有できるよう具体的なテーマ、ストーリーを設定している。

Works 作品

事業主大阪府
所在地大阪府枚方市
アーティスト淺井裕介、阿部岳史、井上絢子、上田亜矢子、大久保厚子、奥田文子、曽谷朝絵、 田村久美子、原田郁、若野忍、吉村貴子(50音順)
写真提供株式会社伸和 / タウンアート