平川 紀道

HIRAKAWA Norimichi
1982年 島根県生まれ / 2007年 多摩美術大学大学院 デザイン領域情報デザイン修了

平川は、もっとも原始的なテクノロジーとして計算に着目し、2004年よりコンピュータ・プログラミングによるリアルタイム処理を用いた映像音響インスタレーションを中心とした作品群を、国内外の美術展やメディア・アート・フェスティヴァルで発表。その表現活動は、鑑賞者が「認知」として知りうる人間の身体感覚とは異なる、コンピューターで扱うような論理的な時空間を、「実感」しうる像として実世界にとどめようとする挑戦であるだけでなく、美や崇高といった人間固有の概念を、人間が享受できる範疇を超えて追求する試みでもあり、その作品は「時間」とは、「宇宙」とは、「世界」とは、そして「私」とは何かを問い続ける装置として表現される。

受賞歴
2008年 アルス・エレクトロニカ2008 インタラクティヴ・アート部門優秀賞
2004年「文化庁メディア芸術祭」アート部門優秀賞

【主な展覧会・プロジェクト】
2022年 平川紀道・野村康生「既知の宇宙|未知なる日常」, 島根県立石見美術館, 島根
2020年 「QUASICRYSTAL コードによる織物の探求 」, HOSOO GALLERY, 京都
2019年 「SENSORY CANVAS」, Ming Contemporary Art Museum, 上海
「六本木クロッシング 2019:つないでみる」, 森美術館, 東京
個展「human property (alien territory)」, Yutaka Kikutake Gallery, 東京
2017年 個展「knowns unknowns and the (ir)reversible」, WRO Art Center, ヴロツワフ, ポーランド
個展「datum」, Yutaka Kikutake Gallery, 東京/モエレ沼公園 雪倉庫, 札幌
2016年 個展「datum」, 豊田市美術館 大池, 愛知

【アーティスト・イン・レジデンス】
2017年 アーティスト・イン・レジデンス, アルマ望遠鏡, アタカマ砂漠, チリ
2016Kavli IPMUアーティスト・イン・レジデンス参加, 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU), 千葉

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