与那覇俊のウォールアート作品を、調布市文化会館たづくりエレベーターホールに設置しました。

与那覇俊のウォールアート作品を、調布市文化会館たづくりエレベーターホールに設置しました。

2023年6月から与那覇俊の原画をもとにしたウォールアート作品《有限内の無限 0=3》がパブリックスペースにて展示スタートしました。今回、与那覇俊にとって初のコミッションワークとなった2作品には、調布市とエレベーターからインスピレーションを受けた作家の考察と、世界の多岐にわたる事象、作家の周辺で起こった些細な出来事が絵と文字で表現されています。カラフルなマーカーで描かれた画面からは、作家の旺盛なチャレンジ精神と生きるエネルギーが溢れ、訪れる人々に与那覇俊が表現する独特の世界観や、多様な社会のあり方を鮮やかに伝えます。

今回は、調布市が共生社会の実現に向け取り組んでいる「パラアート展」に関連づけ、アール・ブリュットの作家による作品展示として、作家自身が初めて挑んだパブリックアートを展開しました。本作品は12月まで公開されます。

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アーティスト | 与那覇 俊  / YONAHA Shun
壁面アート作品 | 《 有限内の無限 0=3》《Infinity within finite space 0=3》

制作年 | 2023
素材 | 鳥の子紙, カラーペン, マーカー
サイズ (原画) | 546×1062 mm, 546×936 mm (壁面原寸 | 約2.7m×5m×2面)
設置期間 | 2023年7月 – 2024年1月21日(日)まで  (11/27,28,12/25,26, 年末年始12/29~1/3を除く)
Concept | コンピューターは、30cmほどの小さな画面の中に、相当数の情報を含んでいる。
与那覇は、自身の絵画において、その限られた紙面にできる限り多くの情報を詰め込むようにさまざまな物や出来事を描きだす。世界情勢、自分の人生、ダリやダ・ビンチなどの西洋の巨匠の絵画、架空のヒーロー「調布マン」など、過去・現在・未来、現実と空想、自己と他者が曼荼羅のような空間の中で交錯する。
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作家情報 | 与那覇 俊 / YONAHA Shun

1979年 沖縄県生まれ / 2003年 茨城大学理学部卒業

在学中に民族音楽のフォルクローレに熱中し、大学を1年休学して南米中部ボリビアでプロの音楽家と交流する機会を得る。帰国後、精神を患うも大学を卒業し教員資格を取得、沖縄へ帰郷する。
2013 年より知人の作品に影響され、本格的に絵画を描き始める。周りの勧めで公募展に応募するようになり、365日、描き続けて現在のスタイルを確立し、国内の公募展やグループ展で発表している。またパリにある近現代美術の殿堂、ポンピドゥーセンターに作品が収蔵される。

主な展覧会 |
2023年 「あいまいな あわいの まにまに」, はじまりの美術館, 福島県
2022年  アートキャンプ2022「素朴の大砲」, 沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)県民ギャラリー, 沖縄県
2021年  ポコラート世界展「偶然と、必然と」, アーツ千代田3331, 東京
他、多数

主な受賞歴 |
2022 「第25回 岡本太郎現代芸術賞」入選
2020 「沖展」うるま市長賞 絵画部門
2018 「沖展」浦添市長賞 絵画部門
2018 「第18回 岡本太郎現代芸術賞」入選
2016 「ポコラート全国公募 vol.6」中村政人賞
2013 「こころの芸術文化フェスティバル 2013」最優秀賞
他多数

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