某所[官公庁]

2023年7月に、若手アーティストを支援する企画として、新たな展示プログラムがスタートした。一年を通して、未来の日本美術を担うアーティストの作品をフィーチャーし、若手芸術家が生み出す新しいアートの世界観を鑑賞いただくことで、この空間に訪れる方々とともに育てる機会を創出することが目的である。
芸術文化の香りがひきたつ心地よさをもたらす空間づくりに、本展を通じて表現の多様性に共感し、豊かな会話が生まれる場となることを目指した。
初回は、山田真緒による油画作品が展示されるはこびとなった。アートプレイスは、「若手支援」として意義ある現在20代を中心に制作活動に励む、未来の発展に期待される若手アーティストの作品を選定し、提案した。山田の作品展示は24年3月末まで開催。

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アーティスト | 山田真緒 / YAMADA Mao
絵画作品 | 《 Rhythm 》
サイズ | 727×909mm (F30号)
2020年, 綿布に油彩, オイルパステル, 木枠
設置箇所 | 会議室
Concept |
本作は軽やかな彩りの痕跡を油彩表現し、筆の赴くままに、日常のふとした瞬間に目にした現象が描かれている。コロナ禍を経て、再び絵画研究が活発な日常に戻った環境の変化が影響しているという。異なる表情の油彩とオイルパステルの濃淡が裏表に重なり合う層とが、淡い色合いの交差となり、踊るような細かい筆跡が重なる。作者が試行錯誤する過程そのものがあたかも旅をしているかのような痕跡となって残る。実験的な筆致が響き合うこうした試みは、鑑賞者に何が描かれているのか、展示空間に対話を生むきっかけを創出していく。

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作家情報 | 

1999年 神奈川県生まれ / 2023年 多摩美術大学美術学部 絵画学科 油画専攻 卒業
2022年 ベルリン芸術大学 交換留学

[主な展示・プロジェクト]
2023年 個展『Dance with (you)』, ギャラリーカフェ まのま, 東京
『蝶を追いかけて、森の中で踊った』, 多摩美術大学卒業制作展
2022年  2人展『噛み合わないけど、存在している』, マジェルカギャラリー, 東京
2021年  2人展『SOW』,  Gallery N. , 神奈川
2020年『愛について』, デザインフェスタギャラリー原宿, 東京

[受賞歴]
2022年 多摩美術大学 創立80 周年記念奨学金
2021年 同大学 交換留学生奨学金・学業成績優秀者奨学金
2020年 同大学 学業成績優秀者奨学金