ウェルビーイングな働く環境づくりの新空間に、自然のぬくもりを感じるアートワークをおさめました。
Task プロジェクトの課題
ITOKI TOKYO XORKの13Fリニューアルに伴い、新しい価値創造への扉をひらく鍵として、自然素材を生かしたアートを取り⼊れることにより、居心地の良さや創造的なエッセンスに溢れた空間づくりが求められた。
Solution アートプレイスの提案
オフィスリニューアルのコンセプトとして、働くワーカーそれぞれの習慣や気持ちに焦点を当て、それぞれが「心地よさ」を感じる多様なあり方が追求された。ワークスペースを画一的にコントロールするのではなく、照明の明るい/暗い、開放感/囲いがある空間など、ワーカーの多様性に注目した空間づくりに合わせて、質感や表情の異なる作品を展開した。ポストコロナ禍に、再びワーカーの誰もが集いたくなる、魅力的な心地よいオフィスをめざし、創造的な場づくりをおこなった。
Works 作品
彫刻作品《Costumbre》 / コストゥンブレ|13Fフロア
丸と四角というシンプルな形を組み合わせて構成されている《Costumbre》はスペイン語で「習慣」という意味を持つ。青木がメキシコ滞在時、常に現金の小銭が必要となった経験から生まれ、その場所によって起こる日常の変化や習慣を、「丸」と「四角」というコインとお札の形をモチーフとして作品化した。2021年以降、形や素材をその場に合わせて制作したシリーズであり、社会的な習慣の中にある様々な変化を感じとるために、性格の異なるいくつかの形を組み合わせてひとつの作品にしている。今回、4つの形で構成されたこの彫刻は、丸と四角、塞がれた形とくり抜かれた形などの対照的な要素の組み合わせによって、形がもつリズムを空間に投げかけている。本作はイトーキのリニューアル空間に向けた新作となる。
《Costumbre》 / コストゥンブレ
2023, 楠に水性塗料, 800×900×36mm
染色作品《円転》|13Fフロア|13Fフロア
伝統的な染色技法である型染めを用いて、「人間」をテーマに独自の染色表現を追求している。今回は「色・姿・形異なる人たちが関わり支え合い、バランスを保ち回り続ける。」を作品コンセプトに掲げ、イトーキのリニューアル空間に向けた新作となる。
厚み1㎜にも満たない布に人間を染める-
円転は円を描くように簡潔な形にデフォルメした人体を構成した作品シリーズである。
作品には、円の持つ循環性・連続性・無限性・永続性などの意味合いを多く含む。
-sequence-では、様々な個性を持つ人々が関わり支え合い、
他者と共に回り続ける一連の人間社会を表現している。
染色作品 | 《 円転 》 / sequence
2023, 型染 絹, 酸性染料, 柿渋糊, 金粉, 1167×1167mm
事業主 | 株式会社イトーキ |
所在地 | 東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋高島屋三井ビルディング13F |
設計デザイン | 株式会社イトーキ |
アーティスト | 青木悠太朗, 玉井佐知 |
撮影 | ArtPlace Inc. |