山口大学医学部附属病院の再開発事業にともない、YCAM協働のもと、 山口県ゆかりの作家、石井栄一のデジタルアートを展開しました。
山口大学医学部附属病院の再開発事業にともない、多くの病棟が複雑に結びつく構成のなかで、各場所や動線の視認性を高め、場所の特性を際立たせ、建物に新たな息吹を吹き込む活力に満ちた空間づくりをおこないました。2023年4月、病棟を繋ぐ空間「クロスラウンジ」に、山口県ゆかりの作家、石井栄一による、365日楽しめるデジタルアートを展開しました。
アーティスト | 石井 栄一 / ISHII Eiichi
作品名 | 《 Daily Codes [365++] 》 / 《デイリーコーズ [365++]》
2023
デジタルアート
設置箇所 | C棟 新中央診療棟1F クロスラウンジ
石井による本作は1 年365 日間を通して、日々変化するグラフィックにより構成されている。 これらのグラフィックは、作家自身によって365日分プログラミングされ、コンピューターを通じて計算、実行してディスプレイ上に描かれるという「ジェネラティブ・アート」の表現手法で制作された。
テーマは「再生・光・エネルギー・成長」であり、地域の風景や自然物の有機的な印象とコンピューターによる幾何学パターンの融合がめざされた。毎月4日は山口県の観光名所がモチーフになっており、祝日祭日にはスペシャルなイメージが登場する。また毎日正午に1年分のグラフィックが 1 分間表示される。本作品はA棟とB棟、外来棟を結ぶフォーカルポイントである「クロスラウンジ」の柱と一体化してモニター2面で展開され、日々変化するグラフィックは行き交う人びとに時間や季節の移り変わりを感じさせている。本作は山口情報芸術センター[YCAM]との協力により制作された。