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ヘーベルハウスデザインスタジオ名古屋

Asahi Kasei Homes Corporation. HEBEL HAUS DESIGN STUDIO NAGOYA | 2024

未来を担う住まいづくりを提案するモデルハウスに、中堅・若手アーティスト6名の作品が彩りを添えます

Task プロジェクトの課題

20253月、旭化成ホームズ株式会社様のオフィス移転に伴い、名古屋に展開する「旭化成ホームズ ヘーベルハウスデザインスタジオ名古屋」がリニューアルオープンした。本施設は、多様化する暮らし方や価値観に応えるための新たな住まいの在り方が体験できるモデルハウスのショールームである。こうした空間にふさわしい、創造的かつ感性に訴えるアートワークの導入が求められた。

Solution アートプレイスの提案

人と人とがつながり、くらしを豊かにし、人生を支える居心地の良い住空間づくりに響き合うような、洗練されたアートワークが望まれた。さらに、アートの多様な表現が、暮らしの中にある創造性や対話を引き出す役割になることも目指し、中堅・若手アーティスト6名による9点のアートワークを導入した。

藤崎、益永、菊野、品川の平面作品、上田の石彫作品、MORIの陶作品など表現手法もジャンルも多岐にわたる構成とした。多彩な作品の数々を配置することによって、訪れる人々にアートが息づく暮らしの魅力を伝え、自身の暮らしと重ね合わせながら、住まいの未来を想像できる環境づくりに寄与した。

Works 作品

絵画作品|《Scan Ground Floor #13》 《Scan Ground Floor #11プレゼンテーションルーム前

アーティスト: 藤崎了一

藤崎は素材への深い知識と執着から、対象となる状況の中にある要素を抽出し、自らの身体感覚を起点に、偶然性や素材の物性を生かして制作することで新たな造形を導き出している。この2点の作品は、絵具で描く手法ではなく、彫刻のようにPVCシートに、とある面の凹凸を写しとる手法を編み出し、はがした凹凸にピグメント(偏光色の発色をする顔料)を施すことによる表現。同じ作品でも見る方向によって金色に見え、また別の方向からはターコイズブルーや赤胴色に変化して輝き、観るものを楽しませる。

Scan Ground Floor #13》 《Scan Ground Floor #11
2023
PVC シート・ピグメント・木製パネル
1,200×1,850mm 2

絵画作品|《The EARTH got angry and CLAY was formed. The CLAY got itchy and PEBBLES were formed.》 《The WISTERIA looked at the PEBBLE stuck between the SLATE and thoughtWhat is freedom?.インテリアカラーブース

アーティスト: 益永梢子

絵画を起点とし、作品が置かれる環境・空間との関係性を動機とするものや、キャンバスを幾度も置換し、構成要素が切断・接続を繰り返される手法を特徴とする。作品をつくるとき、線の性質の定義づけや使用する色彩を先ず決定し、独自のルールや手順を設定することから始まる。その多くは、絵画と彫刻を横断するような形態をとり、天候やその時々の心情に影響され移ろう微妙な色彩や、無数に異なる感触を持った線のようなものを実験的に構成する。今回は一対の作品を提示した。220
 
The EARTH got angry and CLAY was formed. The CLAY got itchy and PEBBLES were formed.
The WISTERIA looked at the PEBBLE stuck between the SLATE and thoughtWhat is freedom?.
2021
オリジナルペンキ, 木製パネル
1167×727mm(M50)2

絵画作品|《Rampage PrintingRECEPTION ROOM 1

アーティスト: 菊野祥希

複製技術であるシルクスクリーン、デジタルドローイングと手描きを織り交ぜながら制作。絵画における身体性と、版的な手段・思考をベースとした制作を通し、複製性がある中での一回性の表現を試みている。〈Rampage Printing〉シリーズは、「複製」と「一回性」、「アナログ」と「デジタル」との相互作用によって生み出され、リズミカルな線とブラッシュストロークが、画面上で緻密に構成されている。それはモノクロで新しい表現方法を展開させ「間」のあるグラフィティや書を感じさせる。233
 
Rampage Printing
2023
アクリル絵具, キャンバス, 木製パネル
1193×1191mm(S50)

絵画作品|《Peel off the paintNo.343”》 RECEPTION ROOM 2

アーティスト: 品川はるな

アクリル絵の具と剥離性のポリエチレンクロスを用い、キャンバスから絵の具の膜の一部を引き剥がすことによって平面から立体的な独特の表情をつくり出す。品川にとってキャンバスは、自身の意図から離れ、鑑賞者のイメージを映す窓に見立てられる。その実験においては、フラットな単色から異なった色面を同居させたり、ストロークを残し混色させたりするなど、様々な視覚媒体が溢れる現代における絵の具によるイリュージョンや、絵画の構成要素について問いかける。

Peel off the paintNo.343”》
2023
アクリル絵具, キャンバス
910×733×80mm(F30)

立体作品|《光の影》 《白い音》ギャラリー通路

アーティスト: 上田亜矢子

有機物、螺旋、音、それら情景の記憶などをテーマに、主に大理石や御影石を用いて表現する。上田の手からうまれる石彫は、直線と曲線が織りなすうつくしいかたちと思わず手を触れたくなる滑らかな質感をまとい、空間をやわらかく包み込む。素材の大理石は、ゴハレベージュというイラン産を使用している。
 
《光の影》 《白い音》
2024
大理石
H180×W275×D225mm, H170×W187×D160mm

陶作品|《Grid Seriesギャラリー通路

アーティスト: MORI Akiko

建築への興味からインスピレーションを得たセラミックワークのグリッドシリーズをてがけている。
陶土を極限まで削ぎ落とし、自立できる最小限の状態で構成することを目指している。デザインとしては非常にシンプルでありながらも、手仕事ならではの土の質感が感じられ、空間に落ちる影さえも美しく見せる。
 
Grid Series
2024
陶器
H110×W250×D250mm

事業主旭化成ホームズ株式会社
所在地愛知県名古屋市西区 BIZrium名古屋5
設計デザイン株式会社スペース
アーティスト藤崎了一・益永梢子・菊野祥希・品川はるな・上田亜矢子・MORI Akiko
協力 |Maki Fine Arts(益永), EUKARYOTE (品川), MATOYA(Mori)
撮影 |ToLoLo studio
アートディレクション |アートプレイス株式会社