「東北6県の人と人、人との地域の繋がり」を描画表現し、新オフィスと地域のつながりを生み出す。
Task プロジェクトの課題
2025年10月、株式会社イトーキ仙台オフィスは新オフィスへの移転にともない、東北6県のHUB拠点として、「東北エリアのあらゆるステークホルダーが集い交わる場として地域のお客様に密着したショールーム」をコンセプトとし地域に根ざし、地域の人に親しまれ楽しめるように新たなオフィス「ITOKI DESIGN HOUSE SENDAI 」の空間作りを目指した。仙台のシンボルである「定禅寺通りのケヤキ並木」をデザインモチーフに、街の賑わいをオフィスに引き込み、街に溶け込むようなショールームにおいてさまざまな交流を生み出す空間の実現を試みた。エントランスから執務室へと繋がる廊下空間を活かしていく方法が模索され、アートによって、訪問者やワーカーの交流が促進され、地域との繋がりを視覚的に感じられることが求められた。
Solution アートプレイスの提案
アートプレイスはアーティストユニットのsenseとKAZと協働し、壁面に東北6県を結ぶHUBとしての新オフィスを象徴する作品を展開した。東北6県(宮城・秋田・青森・岩手・福島・山形)の特徴やモチーフに関して、事前にオフィスリニュアル担当者とアーティストとのコミュニケーションの場をつくり、「未来に残したい建造物や伝統行事(祭り)」をテーマとして各県の特色を割り出していった。細密に描かれた線画には、世界遺産や地元独特の伝統工芸や祭りや、近未来を思わせる東北の都市と自然とが融合した景観・共生を一つの世界観として抽象的に描き出し、見るたびに新たな発見と対話が生まれるきっかけとなる作品を目指した。6つの都市・街・自然が調和して未来へとつながり、背景となる壁面カラーを作品に取り込んだ一体感のある作品に仕上げた
Works 作品
壁画アート|《TOHOKU NEXT 》|執務室廊下
senseとKAZは、下書きを一切行わない即興による細密表現手法を用いて、古代から未来までを自由に行き来する多次元世界や、これから訪れるであろう調和に満ちた世界を描き出す。
本作は東北6県のハブとなる仙台オフィスに、6県がひとつの世界になるようなイメージを構築し、自然と街の共生を感じられる作品を描いた。ワーカーと各県の特徴的なモチーフをディスカッションし、6県の未来に残したい歴史的建造物や、伝統行事(祭り)など、各県の特徴を味わいのある絶妙な表現で描き、見る人びとが地元への愛着心や新たな発見などを通して、互いに会話が弾むようなきっかけを作り出した。
《TOHOKU NEXT 》
2025
素材|水性塗料、水性マーカー
サイズ| H3,000×W5,000mm
| 事業主 | 株式会社イトーキ |
| 所在地 | 宮城県仙台市青葉区 |
| 設計デザイン | 株式会社イトーキ |
| アーティスト | sense, KAZ |
| 撮影 | ArtPlace Inc. |
| アートディレクション | アートプレイス株式会社 |
| 関連サイト | https://www.itoki.jp/company/news/2025/1023_idhsendai/ |















